白内障をセルフチェックする方法とは?

白内障は自覚症状に痛みがなく、そのせいで進行するまで気付けないなどの厄介さがあります。ではそんな白内障は自分で定期的に眼科検診をうけて見つけるしかないのか?まずはセルフチェックから白内障の可能性をみていく方法をご紹介いたします。

白内障と疲れ目の違いは曖昧

白内障 チェック

白内障は進行がゆるやかで、また痛みも感じないものとなっています。そのためなかなか明確に白内障とわからないかぎり、病院にいくのが億劫なものとされています。
まず病院がよく混みあっており、数時間待ちの場合もあります。
予約システムが導入されていてもなかなかそれが機能していない場合もあったりなど、眼科に行く足が重くなる、そんな人も少なくないものです。
そのためにも自分でまずチェックして、状態をなんとなく把握しておきたい、それで病院に行くか判断するというのもおすすめとなっています。
しかし早ければ40代から発症しやすいものとされている白内障、もし年齢的にもあてはまり、チェックシートにもあてはまるようであればきちんと受診しなければならないです。
では白内障のチェック項目とはどういうものなのか?それについてご紹介いたします。

白内障のチェック項目

  • 年齢は50歳以上であるかどうか
    ※早ければ40代となっていますが、白内障は主に50代~多くなってきます。そのため年齢が50歳以上になるといよいよ警戒する段階です。
  • 新聞を読んでいると疲れる
  • 天気によって見えにくく感じる時がある
  • 遠くの景色を見た時に左右差で見え方が違う
  • 日差しの強い場所にいると光が強く感じる
  • 夜間に照明が乱反射しているように見える
  • 片目で見た時にものが二重、三重に見える
  • テレビの字幕や人の顔がぼやけて見える
  • 老眼鏡が必要ない
  • 眼鏡をあわせたのに3年経たずにあわなくなった
  • 遠くの標識が見えにくい
  • ステロイド剤を長期使用している
  • 糖尿病を発症している
  • 自動車の免許更新が視力検査で落ちた

……これらが主なチェックとなっており、当てはまる項目が二つ以下の場合は特に問題はなく、もし気になる項目があればもう一度チェックしておく程度となっています。

そして三個以上の場合は疲れ目の可能性があり、よく休息をとって、眼を休ませるようにするのをおすすめいたします。
ここまではあまり心配することはなく、五個以上から白内障を警戒する必要があります。

五個以上からいよいよ白内障を発症している可能性があるとされており、まだ疑いの段階で実際疲れ目の可能性はありますが、眼科に受診をするのをおすすめいたします。

そして八個以上は白内障の可能性が非常に高い状態なので、すぐにでも眼科受診をおすすめいたします。

白内障は水晶体の濁り、そしてこの水晶体には神経も毛細血管も通っていないので目の痛みや充血などの症状も起こらないものとなっています。
そのため発見は遅れがち、一見普通に見えても実は白内障が進行していたなどの場合もあります。
そのためにももし高齢の家族がいる場合はまずチェックシートを使用し、家族みんなで気を付けていくのをおすすめいたします。
早期発見の場合は進行を抑制したりと打つ手も多いもの、そのため早めの発見が大事になってきます。
きちんとチェックしておき、あてはまる項目が多い場合はまだ自覚症状など感じられなくてもきちんと眼科受診しておくのをおすすめいたします。
それによって白内障は抑制できるもの、またまだ発症していない場合は予防することもできるので、クリアな視界を維持するためにもチェックを怠らないようにしておきたいところです。

白内障で失明したという症例はいまの医学だと非常に低いものとなっています。
それは治療の成果が大きいところ、その治療を正しく受けるためにもチェックと眼科受診をしっかり行っておくようにしておきたいところです。

白内障はどうしてなってしまうの?

白内障 チェック

白内障は水晶体という、眼球のレンズの役割をしている部分の混濁によって起こるものとなっています。
眼のつくりはカメラのようになっており、水晶体というレンズが光を通して眼底にいれる、それで物が見えるというつくりになっています。
そのレンズの部分がくもってしまい、きちんと光を通さなくなっている状態を白内障と言います。
白内障を発症することにより物が見えにくい、眼鏡を使っても上手く視力が矯正されないどころか視力が下がっていく、そしてそのまま放置してしまうと混濁しきってしまい、失明する危険性もあります。
そうならないようにまずは眼科受診を、白内障は混濁を薬で改善することはできませんが進行の抑制はできますので、抑制して日常生活に支障が無い範囲にとどめておくことは可能となっています。
自覚症状があまり感じられない分、その分どうしても白内障は発見が遅れがちなので、セルフチェックも併用し、怪しい点が多い場合は疲れ目と判断せずにすぐに受診をおすすめいたします。
そのまま何もせずに放置しない限りは白内障で失明の可能性は非常に少なく、薬で進行を抑制するには遅い重度の白内障の場合は外科手術をすることで回復を見込めるようになっています。
老化のせいだから仕方ない、と思わずにまずは受診をおすすめ、それが白内障との付き合い方です。
また白内障は他の病気も隠してしまうものなので、眼科受診でより眼の健康に気を遣っておきたいものとなっています。
生涯眼は替えのきかないところ、人工的な水晶体レンズのようなものもありますが、できるだけ自分もともとあったものを使っていきたいものです。
進行抑制も点眼薬で可能なため、患者様にとっても負担は少ないもの、検査のうえ点眼薬の処方で抑制は可能となっています。

白内障を発症しないためにもしておきたいこと

白内障 チェック

白内障をチェックシートで確認したところ、いまのところは疲れ目の可能性で済んでいる……しかしチェックシートを用いるということは少し気になるところがある場合が殆ど、その意識をそのまま予防につなげていきたいところです。
いまの時点ではその可能性はなくても、老人性白内障はいずれ誰しもがなってしまう可能性があるものとされています。
しかし白内障は予防できるもの、とくに糖尿病やアトピーの症状がなく、薬も処方されていない場合は更にこの予防に力を入れることで白内障を未然に防げる可能性があがります。
現時点で心配はないようでも、これからどうなるかはわかりません、リスクを少しでも軽減するために、白内障の予防としてできることをしていきたいところです。

この白内障は食生活や運動など、健康を意識した生活習慣を大事にすることで予防できる部分は非常に多くなっています。
特に活性酸素は白内障の発症リスクを上げるので、抗酸化作用のある栄養を摂るのは大事です。
その抗酸化作用は野菜に効果が期待されており、野菜を意識的に摂って揚げ物は摂りすぎないようにする、こうした食生活を意識することで白内障の原因である酸化ストレスを軽減することができます。

また喫煙習慣があるひとは禁煙する、これが難しいものですが禁煙外来もありますので、それを利用して効率的に確実に禁煙を成功させるのがおすすめです。

運動も身体のためにも非常に大切、ハードワークが必要な筋トレまでとはいかなくても、近所を散歩してみるなど、まず歩く習慣を付けるのをおすすめいたします。

これら健康習慣は白内障だけではなく身体全部の健康に役立ちますので、意識的に取り入れていくべきものとなっています。